リハビリ:ブリッジ動作・ヒールレイズ動作の方法
目次
・筋力強化について
・ブリッジ動作
・カーフレイズ動作
【筋力強化】
まず、「注意せず筋力トレーニングを行うと、弱い筋は使われず相対的に強い他の筋を使う」と言われています。
そのため、肢位・抵抗部位を意識して、強化したい筋肉に対してアプローチすることが大切。
【ブリッジ動作】
効果:①多裂筋による腰椎間安定化、②股関節伸展筋の強化
役割:大殿筋上部線維:骨盤左右方向への安定性に関与
大殿筋下部繊維:骨盤前後方向への安定性に関与
問題点:①胸椎伸展による脊柱起立筋(最長筋・腸肋筋の過活動)
②前腕・手部でベッド押し付け肩伸展・肩甲骨内転・胸椎伸展の代償
③頸部伸展による頭部をベッドに押し付け代償
方法:①上肢を頭の後ろで組み、頭部挙上による腹部収縮・胸郭の引き下げ
または、枕を高くし、上肢を胸の前で組む。
②セラピストは大殿筋下部繊維・腹部(内腹斜筋・腹直筋)を把持し、骨盤後傾・胸郭の引き下げを促す
【ヒールレイズ】
効果:下腿三頭筋の筋力強化
役割:立脚後期での蹴りだし、歩行速度・安定性に関与
問題点:下腿三頭筋が低下すると、長趾屈筋・長母指屈筋の代償が生じる
→足趾屈曲傾向となり、①前足部への荷重障害
②ウィンドラス機構破綻による蹴り出し低下に繋がる。
方法:母指球荷重でのヒールレイズでは、腓骨筋優位となりやすい
第2.3趾荷重でのヒールレイズでは、下腿三頭筋の収縮を認める
参考文献:筋力低下に対するアプローチ