朝食と午後の血糖値 ダイエット

目次

①朝食とホルモン

②ご飯の種類と血糖値

 

 

①朝食とホルモン

 朝食を欠食した場合、昨日の夕食から絶食状態になっており、低血糖気味になりやすい。その状態に対してグルカゴン分泌が起こる。グルカゴンは肝臓に①グリコーゲン分解②糖新生を促す。つまり、血糖値を上げる作用を有する。

糖尿病患者では、食後のグルカゴン濃度が下がりにくいことが判明しており、食後高血糖をきたしやすい。また、昼食後の血糖上昇・下降において急激的で変動幅が大きいため、身体にかかる負荷も大きい。

例:100mを10秒で走りきり、30秒休憩を4セット繰り返す場合と

  100mを40秒のペースで400m走る場合では、後者が楽であることは容易に想像できる。

 

おまけに

定期的な朝食欠食者は、胃の蠕動運動が減弱する。と言われている。これは、グルカゴンが胃蠕動運動抑制作用を有するためである可能性がある。

胃収縮運動の強さが空腹感や食欲の強さに関連しているため、定期的な朝食摂取は必要である。また、同じ時間に朝食を摂取すると体内時計も整うので日内リズムも良好になりやすいです。

 

②ご飯の種類と血糖値

タンパク質:グルコース依存性インスリン分泌刺激ホルモンを分泌させることで

      インスリン分泌を促進

脂質:消化管ホルモン・迷走神経を介して胃の平滑運動に影響し、排泄速度低下

食物繊維:グルコース吸収を遅延させる

※食物繊維3gの差より、蛋白質・脂質といった栄養成分の差の方が、昼食後血糖値に変化を及ぼす影響が高い。また、脂質より、タンパク質は血糖の緩やかな上昇を促せることが分かっている。

 

 

 

 

参考文献

昼食後血糖に及ぼす朝食の影響  ~林詩央里~