生活習慣病と睡眠障害

目次

・はじめに

・睡眠の問題点

睡眠障害と食欲・高血圧・うつ・糖尿病

・不眠の対処

 

はじめに

睡眠障害の分類

第1:睡眠の量や質に問題あるもの

第2:睡眠中もしくはこれに近接して生じる異常現象(不随意運動)

第3:睡眠覚醒に直接影響する生体の概日リズムの異常

第4:身体・精神疾患(生活習慣病)に基づいて生じるもの

 

睡眠の問題点

現代社会は24時間社会とも言われ、①就寝時刻の遅れや②平均睡眠時間1時間減少していることが挙げられる。

現代人の20%~40%に不眠や睡眠質の低下を認めている

 

睡眠と食欲・耐糖能の関連

睡眠時間4時間以下では、レプチン減少・グレリン増加及び空腹感・食欲の亢進、

耐糖能低下を認めるため、過食や高血糖をきたす可能性が高い。

上記とは別に、コルチゾール値が増加し交感神経活性亢進を認め血糖値の上昇を認める

【糖尿病】

睡眠障害や短時間睡眠では耐糖能低下などにより糖尿病発症リスク1.5~2.5倍になる

・糖尿病の指標であるHbA1cが高値になるほど睡眠障害の発症率も高くなると言われる。

 これは、下肢のしびれなどの影響により入眠困難中途覚醒に繋がる

【高血圧】

正常と比較し睡眠障害のある方は高血圧の発症率2倍程度

血圧だけでなく、脈拍上昇も認める

うつ病

睡眠障害は高齢者にうつ病をもたらす危険因子として認められている

入眠困難うつ病の発症と最も関係が深い

睡眠障害を呈する人は長期的(5~10年)にみてうつ病を発症しやすい

 

 

不眠症の対処

不眠に対しての対処について一般成人に聴取した結果

1位:なにもしない

2位:寝酒をする

3位:医師に相談して睡眠薬を処方

4位:市販の睡眠改善薬を飲む

これは、日本では睡眠薬に対する依存症の偏見があることやかかりつけ医に「眠れていますか」等の睡眠に関する質問をされた人の割合3割程度と少なくいことが考えられる

 

食事療法・運動療法の両立が重要

 

 

参考文献

生活習慣病睡眠障害 ~筒井未春